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煙突の繋ぎ目から黒い粘性液体(タール)、木酢液が漏れ出ます
タール漏れ、木酢液漏れはハゼ折り煙突の場合に起こります。(※)

【原因1】 使用する薪が湿っている

湿った薪を使用すると水分の気化で熱が奪われストーブの温度が上がりにくくなり、不完全燃焼が起こりやすくなって煙が大量発生します。
また、煙には多量の水分(水蒸気)が含まれるため、低温+煙+水の条件が揃うことでタール、木酢液が発生します。
湿った薪はデメリットしかありませんので使用しないでください。
止むを得ず使用される場合は、ストーブの炉内が十分な高温となってから乾燥薪と併用して少量ずつご使用ください。

 対策: 十分乾燥した薪を使う


【原因2】 使用する薪が脂分を多く含んでいる

マツ類など脂分を多く含む薪はタール発生の原因となります。
脂分を多く含む樹種は過燃焼になりやすく、高温で燃やすとストーブや煙突を傷めます。かといって空気を絞って低温で燃焼させるとタールが発生しやすくなりますので広葉樹薪とミックスして少量ずつ使用するなどしてうまく燃焼コントロールを行ってください。
慣れないうちは脂分を多く含む樹種の使用は避けましょう。

 対策: 脂分を多く含む樹種(マツ等)は燃やさない


【原因3】 薪ストーブの燃焼温度が低い

空気を絞って低い温度(ストーブ温度計の燃焼範囲”BURN ZONE”以下)で薪ストーブを使用すると不完全燃焼となり排気温度も低くなります。これがタールや木酢液発生の一因となります。

 対策: 十分な燃焼温度(ストーブ温度計の燃焼範囲”BURN ZONE”範囲内)で使用する


【原因4】 ストーブの焚き付け方が悪い

いきなり太い薪に着火しようとしてもうまく火は付きません。不完全燃焼となり多量に煙が出ることになります。不完全燃焼はタール、木酢液発生の一因となります。

 対策: 針葉樹の木端のような燃えやすい物で焚き付け、火を十分に育ててから太い薪を投入する


【原因5】 屋外にシングル煙突を使用している

シングル煙突は煙の保温性が低いため、外気により煙は容赦なく冷却されます。外気温が低ければ低いほど煙は早く冷えます。
煙の温度が下がるとタール、木酢液発生の一因となります。

 対策: 二重煙突に交換する


大体は1が原因です。もしくは1〜5の原因がいくつか重なってタール・木酢液漏れが起こります。
心当たりがありましたら改善してみてください。


※ ハゼ折り煙突は煙突のオス側を上にして、次の煙突のメス側を被せるように繋いでいく「正差し」という接続方法のため、接続端面が下になり煙突内で発生した液体はそこから漏れてしまう構造になっています。
溶接煙突は煙突のメス側を上にして、次の煙突のオス側を挿し込む「逆差し」という接続方法です。接続端面が上を向くためタールや木酢液が発生しても表に漏れはしませんが、煙突内では発生している可能性があります。
タールは煙道火災の原因となり危険ですので煙突内を定期的にチェックしていただき、タールが発生している場合は「煙突クリーナー」を使用して硬化させ、煙突掃除を行い硬化したタールを擦り落として除去してください。


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